coccaのオーガニックコットンものづくりのうらがわ|生地・布通販【cocca(コッカ)】

「誰もが安心できる生地作りのために」
という想いから生まれた生地は
今や多くのみなさまに愛されるつづける
coccaのベーシックとなりました。

最近、"オーガニックコットン"という言葉をよく耳にするようになりました。
オーガニックコットンと聞いて、肌触りがよく、着心地がよさそうと思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、それ以外にもいま注目されている"いいこと"が沢山あります。
今日は、コッカのものづくりのうらがわを交えながら、オーガニックコットンにまつわるお話をお届けします。

Organic Cotton
生地ができるまで
[素材・生地編]

－綿花の産地－

coccaのオーガニックコットンの生地はインドで有機栽培された綿花で作られた生機(きばた)を使用しています。

実は、日本では綿花の栽培に適した気候や農地がなく、人手不足もあり、綿花の自給率は限りなく0％となっています。
そのため、日本で育てられた綿花を使って生地をつくることが難しいのが現状です。

インドは綿花の最も代表的な産地で、広大な土地を使った大規模な綿花栽培が行われています。
生産量は全世界のおおよそ半分を占めるほど。そして、全世界のオーガニックコットンの約60%が現在インドで生産されています。

まだまだオーガニックコットンの栽培は少ないのですが、生産量は少しずつ増加傾向にあります。
有機栽培で育てるために時間も手間もかかるオーガニックコットン。
なぜ有機栽培のコットンがいま増えているのでしょうか。
それには、ある問題が関係しています。

－なぜオーガニックなのか－

綿花を育てる際は、虫がつくのを防いだり、成長を促すために化学薬剤を使って育てます。

そして成長して実がつくと、収穫しやすいように枯葉剤を使用して枯らせてから綿花を摘むのが一般的な育て方です。早く、安定的に、大量に生産するために化学薬剤を使っているのですが、何度も化学薬剤を使用した土地で栽培を繰り返すうちに、土壌が汚れてしまいます。

いま、化学薬剤を使用することで農家さんやその土地で暮らす人たちの健康を脅かしてしまっていることが問題となっています。そこで注目されはじめたのが、化学薬剤を使わず育てる有機栽培のオーガニックコットンなのです。

オーガニックコットンとは、化学薬剤を最低でも3年間使用していない土壌で、農薬や化学肥料を使用しないで有機栽培された綿花のことをいいます。

綿花を育てる工程で化学薬品を使用しないことから、環境だけでなく、コットン生産者さんの体にも配慮された優しい素材なのです。

－オーガニックの証明－

オーガニックコットンであることを証明するには、通常のコットンとは見分けがつけられないため、そのコットンが化学薬剤を使わず、オーガニックな農法で栽培されたかどうかを確認するために認証を受ける必要があります。

coccaではオーガニックの国際認証を受けた生機を使用しています。
その時、その時で、もっとも適した産地から原綿を調達し、原料の収穫から環境に優しく、社会的にきちんと責任をもって製造された、オーガニックの繊維製品だけが認められる認証を取得した紡績工場・織布工場で作られた生機です。

時間と手間をかけて人にも環境にも配慮して作られた生機を、国内の染色工場で染めています。

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[OCS認証]

OCSは有機栽培による含有物を検証し、供給源から最終製品まで追跡する認証基準です。
オーガニックコットンはエコシステムの持続可能性を促進する手段が求められる有機農業基準に基づき、生産および認証されています。

当製品は100％OCS認証有機栽培によるコットンを使用しています。
Control Union Certificationsより認証を取得しています。
CU025419

*上記マーク認証制度を策定・運営する"Textile Exchange"公式サイトはこちら：Textile Exchange

Organic Cotton
生地ができるまで
[染色編]

ここからはオーガニックコットンの染色についてお届けします。
せっかくのオーガニックコットンも染色の過程で化学薬品や体に悪い染料を使用していては意味がありません。
どんな風に生地が染められているのかコッカと一緒に30年以上ものづくりをしている国内の染色工場を訪ねました。

－安心できる生地づくりのために－

オーガニックコットン生地の染めは、京都府城陽市にある創業100年を迎えた歴史ある染色工場黒川ダイドウ株式会社で行われています。

伝統技術を受け継ぎながらも、“日本一の染色工場”を目指して、「肌に触れるものなので、安心できる原材料を使うことを優先したい」と時代や社会の変化に合わせた新しい取り組みを行なっています。
そのひとつが、認証の取得。

[OEKO-TEX認証]

安心安全な物質を使って作られた製品だけに与えられる、世界基準の認証制度。
数百種類の禁止物質が定められ、分析試験、訪問監査、書類審査など厳しいチェックが行なわれます。
どんなに発色に優れていても、新たに禁止物質に指定されればその色は使用できません。

「OEKO-TEX認証のために、この色や柄が表現できない」
という課題と常に向き合いながら、試行錯誤を繰り返されています。

日本ではあまり知られていませんが、海外では一般的な認証で、黒川ダイドウ株式会社では、10年ほど前から毎年認証試験を受けてクリアし続けています。

また、モノづくりにおけるクオリティーを限りなく追求した日本商品だけが認められる「J∞QUALITY(Jクオリティ)」認証も取得しています。

「品質管理をクリアにすることで、安心できる生地を届けたい」
という想いから取得にはスタッフの教育も重視されています。
こうした部分はとくに大変で負担が大きいことから、多くの工場が取得できないのが現状です。

その他にも、排水や二酸化炭素発生量の制限や電力の省エネ化に関する認定も取得し、環境に配慮したものづくりを行なっている日本有数の染色工場なのです。

最後に、コッカの生地が出来上がるまでの模様を少しだけお届けします。

Organic Cotton
生地ができるまで [染色編]

－染色工場での工程－

染色では繊細な色の再現を可能にするため、職人の勘や積み重ねてきたノウハウはもちろん、ミリ単位で計算をしながら少しずつ色を混ぜていくこともしばしば。

さまざまな染料を使いながら、人の手によって絶妙な色合いに調整されています。
そして染色が終わるとオーガニックの生地にはフラッグが立てられ洗いの工程に。

染められた生地は長いまま洗いにかけます。
大きな専用の機械には「オーガニックコットン加工中」の張り紙が。通常の布と混ざらないように細心の注意を払っています。

洗いが終わった後は小さく切り取って、アイロンがけをして乾かします。
乾いたら、サンプルを見ながら「色が再現できているか」を念入りにチェック。
色のチェックを通ったら、ようやく生地が仕上がります。

*生産国表記について：染めと最終加工を国内で行っているため、生産国が日本表記となります。

－さいごに－

たくさんの生地を扱う中で、少しでもオーガニックを選択することで、人にも環境にもやさしい「誰もが安心できる生地作り」ができればと考えました。
そして、より多くの方にオーガニックの良さをお伝えできたらと思い、実際にオーガニックの生地をお試しいただける台帳や全色お試しカットクロスのセットをご用意しました。
ぜひcoccaのオーガニック生地を手に取ってお試しいただけたら嬉しいです。

商品ラインナップ

ダブルガーゼ

シリーズで1番の人気。
甘く織られた平織りのガーゼを2枚重ねたダブルガーゼは、吸水性・通気性に優れ、洗うほどにふわっと柔らかくなっていくのが特徴です。
毛羽が少ないコンパクトヤーンを使用しているので、使っていく中でもケバケバしにくいこともポイントです。強度がありながら滑らかな肌触りを楽しんで頂けます。